あなたはまだ、本当の「クロージング」を知らない
こんにちは。「ウレルの文章相談所」のウレルです。
あなたは、LPの最後で「さあ、どうやって読者の背中を押そうか？」などと考えてはいませんか？ もしそうなら、あなたはクロージングというものを、根本的に誤解しています。
クロージングは、「最後の一押し」などという生易しいものではありません。 それは、あなたがLPの冒頭から緻密に仕掛けてきた、読者の「買わない理由」をすべて消し去る作業の、最終確認にすぎないのです。
この記事では、読者を「申し込むしかない」という状態にまで心理的に追い込み、決断の先延ばしを完全に防ぐ、プロの思考法についてお話しします。
1. 仕事は99%、クロージングの「前」に終わっている
まず、大前提として理解してください。 LPの仕事とは、読者が抱くであろう、ありとあらゆる「買わない理由」を、一つ残らず、事前に潰しておく作業です。
- 「価格が高いのでは？」→ その価格以上の価値があることを、証拠と共に示す。
- 「本当に効果があるのか？」→ 疑いようのない、具体的な実績や事例を叩きつける。
- 「自分にもできるだろうか？」→ その不安に寄り添い、安心できるサポート体制を約束する。
LPの冒頭からクロージングに至るまでの全ての文章は、この「外堀を埋める」という、ただ一つの目的のために存在します。 読者が購入ボタンの前にたどり着いた時、その心の中に「買わない理由」が一つも残っていない状態。それを作り出すことこそが、あなたの仕事の99%です。
2. 最後の敵は「また今度」という悪魔のささやき
さて、あなたは全ての外堀を埋めました。読者も、商品の価値を完全に理解しています。 しかし、それでも人は行動しません。なぜなら、人間の心には「また今度」「いつか」という、決断を先延ばしにする、強力な悪魔が住んでいるからです。
あなたの最後の仕事は、この悪魔を完全に殺すことです。
- ウレル式・心得： LPの冒頭で読者の心を掴んだら、その手を、クロージングの最後の瞬間まで、絶対に離してはいけない。読者の心の中に「また今度」という思考が入り込む隙間を、一瞬たりとも与えるな。
3. 悪魔を殺す、唯一の武器：「有限性」
では、どうすれば「また今度」という悪魔を殺せるのか。 武器は、たった一つ。「有限性」です。
「今、ここで決断しなければ、あなたは二度とこのチャンスを手にできない」という、抗いようのない事実を、冷静に、しかし冷徹に突きつけるのです。
- ① 時間の有限性：「期間限定」 「この特別価格は、あと48時間で終了します」
- ② 空間の有限性：「人数限定」 「このコンサルティングを受けられるのは、先着5名様のみです」
- ③ 資源の有限性：「数量限定」 「この特別モデルは、在庫がなくなり次第、販売終了となります」
これらの「有限性」こそが、読者の「また今度」という逃げ道を完全に塞ぎ、「今、決断するしかない」という状態に追い込む、唯一にして最強の武器なのです。
まとめ：あなたは「お願い」するな。「事実」を突きつけろ
クロージングとは、読者にお願いすることではありません。 それは、あなたがLP全体で作り上げてきた「買うしかない理由」を再確認させ、最後に「そして、決断の猶予は、もうない」という冷徹な事実を突きつける、プロの仕事です。
外堀を埋め、逃げ道を塞ぎ、そして、有限性という名の刃で、最後の一撃を与える。 この、少し過激に聞こえるかもしれない思考法こそが、あなたの文章を、単なる「良い文章」から、実際に「売れる文章」へと変えるのです。
ウレルの文章相談所 所長ウレル
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