本気で売れるLPを書くなら：読者を「獲物」と見なす覚悟

これから、不都合な真実の話をしよう

こんにちは。「ウレルの文章相談所」のウレルです。

この記事は、モノを売る経験が少ない方、あるいは、長くやっているのに、どうも売るという行為の本質が掴めない、というあなたのために書きました。

そして、最初に断言しておきます。これからお話しするのは、決して上品な話ではありません。

消費者の立場でいる時、私たちは、美しく洗練された言葉や、心地よいディスプレイに囲まれています。しかし、一度「売り手」の側に立った瞬間、その感覚は、完全に捨て去らなければなりません。

あなたがこれから向き合う読者は、丁寧におもてなしすべき「お客様」であると同時に、あなたの言葉で仕留めるべき「獲物」です。

この、一見すると非道徳的に聞こえるかもしれない「覚悟」。それこそが、この記事で私があなたに伝えたい、ただ一つの本質です。

1. なぜ「獲物」と見なす覚悟が必要なのか

「読者を獲物だなんて、なんて酷いことを言うんだ」そう思うかもしれません。特に、真面目で、誠実な人ほど、そう感じるでしょう。

しかし、考えてみてください。モノを売るという行為は、読者の心をえぐり、彼らの感情を揺さぶり、そして最終的に、彼らのお金を奪うことです。それは、ある種の精神的な暴力です。

もちろん、本当に非道徳的な人間は、この仕事には向きません。読者の心に寄り添えないからです。この覚悟が本当に必要なのは、むしろ、あなたのような「お上品」で、読者の痛みに同調しすぎてしまう、優しい人なのです。

ただ、その優しさだけでは、読者の分厚い「買わない理由」の壁を、打ち破ることはできません。

2. その「暴力」を正当化する、唯一の条件

では、なぜ、その精神的な暴力を、私たちはためらってはいけないのか。それには、絶対的な条件が一つだけあります。

それは、あなたが、その商品を心の底から「素晴らしい」と信じていることです。

「この商品を手にすれば、この人の人生は、絶対に良くなる」その、狂気にも似た「確信」があるからこそ、私たちは、少々強引にでも、読者の背中を押すことができる。その確信がなければ、あなたの言葉はただの詐欺師の口上です。しかし、確信があるならば、その「暴力」は、相手を幸福へと導く、究極の「救い」に変わるのです。