パソコンの前で一文字も書けずに固まってしまう。そんなあなたへ。

こんにちは。「ウレルの文章相談所」のウレルです。

パソコンの真っ白な画面を前に、カーソルだけが点滅し、時間だけが過ぎていく。頭の中は空っぽで、一文字も書けない…。もしあなたが今、そんな「書けない」という壁にぶつかっているのなら。その原因は、あなたが「完璧な文章」という呪いにかかっているからです。

まず、大前提として理解してください。あなたが書く文章は、誰かに「伝わる」ために存在します。恋人への手紙でも、親への感謝でも、そしてビジネスの文章でも。

ならば、答えはシンプルです。 伝われば正解。伝わらなければ不正解。

誤字脱字があろうと、文法が少しおかしかろうと、相手の心を揺さぶることができれば、それは100点満点の文章です。逆に、どんなに美しく正しい文章も、伝わらなければ0点です。

この、たった一つの事実を理解するだけで、あなたの肩の力は少し抜けるはずです。

さて、呪いが解けたところで、次です。多くの人が「何を書こうか」と悩みますが、それは順番が逆です。

あなたが最初に決めるべきは、「この記事を読んだ相手に、具体的にどんな行動をとってほしいか」という、たった一つの「ゴール」です。

セールスレターなら： ただ商品を買ってもらう、ではありません。「申し込みボタンを押し、決済を完了してもらう」という、具体的な行動です。
親への感謝の手紙なら： ただ感謝を伝える、ではありません。「この手紙を読んだ結果、家族関係がより円満になる」という状態です。もっと言えば、「お小遣いをアップしてもらう」という、具体的な行動かもしれません。
ラブレターなら： ただ「好きです」と告白するだけでは、意味がありません。「〇月〇日、△時に、□□で会ってください」と、相手が次に取るべき具体的な行動を提示して、初めて意味を持ちます。

このように、相手の心を揺さぶり、そして最終的にどんな「行動」をしてほしいのかを、最初にたった一つだけ決める。

そうすれば、そのゴールから逆算して「何を、どんな順番で伝えれば、相手はその行動をとってくれるだろうか？」という道筋が、自ずと見えてきます。

「何を書くか」で悩むのは、ゴールのないマラソンを走るようなものです。まず、ゴールテープの場所を決める。それこそが、「書けない」という壁を破壊する、最も強力な思考法なのです。